教授 (部長) 紹介

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埼玉医科大学病院 臨床検査医学へようこそ

 2019年から運営責任者をしております前田卓哉でございます。
 私は医学部在学中に研究指導をしていただきました当時の和歌山県立医大 第二解剖学 仙波恵美子教授に感銘をうけ、臨床研修終了後には迷わず基礎医学の門戸を叩きました。ヒスタミン受容体の脳内分布の解析手法に関する研究指導を受けながら、臨床医の限界と、その克服のためには基礎研究がいかに重要であるかを繰り返し教え込まれてまいりました。大学卒業後は、特にダイナミックな病態変化に興味を持った寄生虫学を専攻し、トキソプラズマ原虫の糖代謝の研究に取り組みました。その一方で、東京都立駒込病院 感染症科部長であった増田剛太先生から、自ら検体を手に取って観察し、臨床検査技師とともに病原体を探求することの楽しさを教わりました。その縁あって、大学院時代には熱帯病の検査診断学にも取り組み、これらの経験が今のキャリアにつながることになりました。
 その後、東京大学医科学研究所および防衛医科大学校では感染症科医師として勤務しました。我々の合言葉である「Bed to Bench, Bench to Bed」は東大時代の恩師である岩本愛吉先生のお言葉です。東大時代には、臨床医と基礎学者が一体となり、疾病の診断と治療に対峙する貴重な経験をさせていただきました。医学の発展にはいずれの両輪もなくてはならない存在であることを、肝に銘じることができました。
 臨床検査医学は非常に楽しい学問分野です。さまざまな職種がそれぞれの能力を持ち合い、切磋琢磨できる環境にあります。これまで培ってきたわずかな知識と経験を惜しみなく次の世代に伝えると共に、臨床検査を牽引する次世代のリーダーの育成、さらには将来の医療を担う人材の育成のために、全てを投じてみたいと考えております。
 どうか埼玉医科大学病院 臨床検査医学および中央検査部をよろしくお願い申し上げます。

◆略歴

1973年 大阪府堺市出身
1992年 大阪府立三国丘高等学校卒業
1998年 和歌山県立医科大学 医学部 卒業
1998年-2000年 東京都立駒込病院 臨床研修医
2004年 慶應義塾大学大学院 医学研究科 博士課程(熱帯医学・寄生虫学) 修了
2004年-2005年 ヒューマンサイエンス財団 リサーチレジデント(慶應義塾大学)
2005年-2009年 東京大学医科学研究所 感染免疫内科(感染症国際研究センター) 特任助教
2009年-2010年 慶應義塾大学医学部 熱帯医学・寄生虫学
2010年-2016年 防衛医科大学校 感染症・呼吸器内科 助教
2016年-2019年 埼玉医科大学 微生物学 准教授
2019年-            埼玉医科大学病院 臨床検査医学 教授 (中央検査部 部長)


◆所属学会
日本内科学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会、日本臨床検査医学会、日本臨床寄生虫学会 ほか

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